内容紹介

日々忙しく過ごす中で、沢山の悩みの種がある私たち。 そんなモヤモヤをスッキリ解消するために 一日5分座ってみる「瞑想習慣」を始めてみませんか。 この書籍は、女優の花房里枝が実際に過ごした瞑想の日々を通して 学び経験したことをお伝えしていきます。 また、共著である松尾伊津香による はじめての人のための瞑想指導や ちょっと心のつかれをとる言葉なども収録しました。 特典として、瞑想を習慣化をサポートするための瞑想音源をお付けしています。 朝の目覚めを良くする瞑想から夜の睡眠の質を上げる瞑想まで、 全日本美声女コンテスト準グランプリを受賞した花房里枝による9種類の音声コンテンツです。 是非日々の瞑想の習慣化にお役立てください。

著者紹介

花房 里枝(はなふさ りえ)

東京都出身。オスカープロモーション/青二プロダクション同時所属。
「全日本美声女コンテスト」で準グランプリを受賞。ボーカルユニットelfin'のメンバーでありアーティスト・俳優・声優・モデル・ナレーターなど声の特色を活かしながらマルチに活動している。
elfin'としてNHK Eテレ「ねこねこ日本史」のオープニングテーマや、映画「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」のエンディングテーマを担当し、音楽活動では日本国内のみならずベトナムをはじめ台湾やハワイなど海外でのLIVEステージにも出演。
ニッポン放送オールナイトニッポンi「elfin'のビューティーボイス放送局」ではパーソナリティを担当し、近年はソロでの活動としてミュージカル・演劇公演など舞台作品への俳優出演を中心に企業広告のモデル出演等にも活動の幅を広げている。
elfin' 1stアルバム「Believer's Disco」PCCA-04990(ポニーキャニオン)

松尾 伊津香(まつお いつか)

プロボディデザイナー。疲労回復専用ジムZEROGYM プログラムディレクター。
福岡県博多区出身。修猷館高校、関西学院大学文学部総合心理科学科卒業。ミスター&ミセス・モデルジャパン2016 日本大会〈ミス・モデルジャパン ガールズ部門〉第3位。大学で精神医学を学び、ヨガ・瞑想インストラクター、ダイエットジムRebornMyself(旧Shapes)六本木本店店長、スーパーバイザーを経て、2017年疲労回復専用ジムZEROGYMを立ち上げる。マインドフルネスや瞑想、食事やフィットネスを掛け合わせた「食事瞑想」®や「疲労回復プログラム」などを開発。
著書に『一生太らない魔法の食欲鎮静術~食事瞑想のススメ~』『超疲労回復』など。2019年2月にNHK WORLD JAPANの「Medical Frontiers」に出演し、ヨガとマインドフルネスイーティングを世界の160の国と地域に発信。

はじめに

Every morning brings new potential, but if you dwell on the misfortunes of the day before, you tend to overlo‑ok tremendous opportunities.

朝は新しい可能性をもたらすが、もし前日の不幸をくよくよ思い悩むなら、あなたはとてつもなく大きな好機を見落とすかもしれない。(ハーベイ・マッケイ)


あなたはいつもどんな朝を迎えているでしょうか。毎朝スッキリと起きる方もいれば、昨日のお酒でちょっと二日酔いの方、連日の仕事で疲れがたまってぐったりしている方など、きっと朝の心や身体の状態って様々ですよね。起きてすぐにベッドの上でメールチェックを行っている、なんて方もいるかもしれません。
今日の自分の1日がどんなふうに始まり、どんなふうに時間を過ごし、どんなふうに終わるのか。それを意識して過ごすことはあまりないかもしれません。
忙しい日々に追われてあれもこれもと頭が「〜しなきゃ」といっぱいになり、ついタスクにばかり目が行ってしまう。気がついたら、「アレもう今月も終わり?」「この前始まったばかりだと思っていたのに……」と驚かれる方も少なくないのではないでしょうか。
かの有名なスティーブ・ジョブズは毎朝自分自身に“ある質問”を問いかけていたといいます。

「もし今日が人生最後の日だったら、僕は今からすることを“したい”と思うだろうか? その質問に対して、あまりにもノーが毎日続くようなら、それは何かを変えないといけない証拠だろう」

有名な言葉のためご存じの方も多いと思いますが、今この本を読んでくださっているあなたは、果たしてこの質問にどう答えますか……?
この質問に答えることは容易ではない、と私は感じています。それは、1つに自分自身と向き合うことに時間がかかるから。自分が本当に何をしたいかとか、そこに対して深く考えることはとっても時間がかかること。だから忙しい私たちには、そのようなことを細かく考えていられないと思うのです。
2つ目に、どう答えを出していいかわからないから。
私はYouTubeをよく見るのですが、「自分のしたいことがわかりません」「好きなことが見つかりません」という質問を有名な実業家やYouTuberに投げかけている若い方もよくお見受けします。自分が今本当にしたいことに向き合えているのか。それを知るためには深いところで自分と繋がらなければいけないと思うのです。
しかし、考えることに慣れ過ぎた私たちは情報やノウハウばかりを手に入れ、それにより戦略をたてたり、うまくいくことを目指してしまい、本当に自分が何をしたいのか、ということに耳を澄ませるのが苦手になってしまっているのではないでしょうか。

かくいう私も、目の前のことで頭がいっぱいになっていた1人でした。
小学生の頃から芸能のお仕事をしていて、現在は役者にモデル、ラジオパーソナリティなど、様々な活動をしています。それ自体はとってもやりがいがあり、1つひとつのお仕事に全力で取り組んでいるのですが、それが故か、自他ともに認める「1人反省会のプロ」。

さっきのあのシーンではもっとああしたほうがよかったのではないか、このお稽古場でもっと気を利かせてああ立ち回ったらよかったのではないか、ちょっとご機嫌斜めな方がいると自分が何か失礼なことをしてしまったのではないか、とぐるぐる悩んでは、結局答えが出ずに一人気疲れしてしまう日々。

冒頭のハーベイ・マッケイ氏の言葉を借りるなら「前日の不幸をくよくよ思い悩む」日々。
こんな自分じゃいけないと思い、ポジティブ思考になれる本を読んだり、寝て忘れよう! と無理やりお布団についたりもしていました。
そして朝にはリセットして、今日も頑張るぞ! と自分に言い聞かせていました。

もちろんそれらも自分を整えてくれるための大切な方法です。
でも、この本では私がみなさんと共有したいもう1つの朝の迎え方があります。
それが「そっと座る」という方法。
自分のためにたった「5分」座るだけ。
何の特別なこともない、ただ静かにそっと座るだけです。

でも、それだけで私の時間はずっと豊かでシンプルになりました。
忙しい中で必死に今を生きているからこそ、今が見えなくなってしまって、自分が本当に大切にしていることもわからなくなったりするかもしれません。

でもたった5分。1日の時間を変えるだけで見える景色と時間の質がまったく変わります。
これは私が実際に体験した物語です。

この本を読んでくださった方が、心に5分のゆとりを感じられますように。



花房里枝

目次

Prologue はじめに 003



Chapter 1
~学ぶ~
瞑想で手に入れる心のゆとり
1ヵ月目:理論編
Day 1 瞑想との出会い 014
Day 2 答え探し脳だった私 021
Day 3 まわりに合わせ過ぎる自分 034
Day 4 瞑想とは「ゆとり」 050
Day 5 ゆとりをつくるための2つのステップ 064


2ヵ月目:実践編
Day 6 瞑想を習慣化するために 081
Day 7 日記で自分と向き合う 100
Day 8 視野を広げる 115
Day 9 休息アラームに気づく 125
Day 10 自分を大切にする 132


Chapter 2
〜見識を広げる〜
心を整える10の言葉
No.1 比較する自分から抜け出す 148
No.2 感情を尊重する 150
No.3 1人の時間を大切にする 152
No.4 自分を受け入れる勇気を持つ 154
No.5 心のお手入れをする 156
No.6 まわりに巻き込まれない 158
No.7 必要のないものは手放す 160
No.8 まわりに与える人になる 162
No.9 自分を愛する 164
No.10 自信を持つ 166


Chapter 3
〜習慣化する〜
毎日を輝かせる瞑想習慣と特典音源に関して
No.1 モーニングルーティーン
1日を心地よく始める朝の瞑想10分 172
リラクゼーションの瞑想20分 176
No.3 不安や緊張から解放される
呼吸リセット15分 180
No.4 朝の目覚めやお昼の休憩にも効果的
ボディスキャンプラクティス15分 184
No.5 自分の中心軸に戻る瞑想15分 188
No.6 視野を広げ、心の安定を育む瞑想15分 192
No.7 人間関係に疲れた心を癒す
慈悲の瞑想18分 196
No.8,9 長めの瞑想 20分にチャレンジ中級・上級 200


Epilogue おわりに 206

迷走している人の瞑想入門

書籍紹介